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小森俊郎 全国はがき印刷振興協会会長 フタバ株式会社代表取締役 小森俊郎

郵政公社の統計によりますと、平成に入って以降の年賀郵便の取り扱いは年度あたり32億通から37億通の間を推移しております。国民1人あたり、おおよそ30通の年賀状が取り交わされる計算となります。これはおそらく、欧米のクリスマスカードなどよりずっと多い数でしょう。
1年に1度、新年祝賀の挨拶を交わし、互いの消息を確認して多幸を祈る。このきわめて日本的な慣習は、我が国の長い歴史の中で培われた国民性が、近代の郵便事業と結びつくことで、根づき発展してきたものです。
幼児から年配者まで、さまざまな思いや工夫を凝らし交わされる年賀状。そこに込められるエネルギー総体の大きさを考えたとき、それは、偉大な芸術作品をも超える国民文化のひとつなのです。
長年、年賀状に関わる仕事に携わってきた者として、私は、「年賀状の文化」を守り、さらに発展させる責務を感じております。このインターネット上の「博物館」は、そんな思いを具体化したものです。納められた資料(コンテンツ)はまだ決して充分とは申せませんが、今後も充実をはかり、資料収集なども重ね、将来的には現物を展示する施設のような形に発展させられたらと考えております。
「われわれ日本人にとって、年賀状とはどんな意味と歴史的背景を持つものなのか?」
年賀状を書く折り、また受け取った際、このWebサイトをきっかけとして、そんなことを考えていただければと思っております。
末筆になりましたが、日本郵政公社、逓信総合博物館をはじめ、資料収集、サイト作成にご協力賜わりました皆様に厚くお礼申し上げます。


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